Ashlasの考察 【ELDEN RING】

エルデンリングの考察

「大いなる意志は何者か、隕石と二本指」エルデンリング考察8

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 ストーリーの根幹にかかわるものの、謎に包まれている存在、大いなる意志。

 大いなる意志は何者か。二本指もあわせてまとめる。

 

 

 

指様と大いなる意志

 プレイヤーは大ルーンを取得すると円卓の二本指に謁見できるようになる。 

 名前の通り、二本指は巨大な二本の指であり、ところどころ毛が生えている。爪はない。

 指は蠢くだけで何も言わないが、その言葉を聞く指読みの老婆がいる。エンヤはその一人である。

 

エンヤ

…あんた、新しい褪せ人だね?

よくきたね、私は指読みのエンヤ

大いなる意志の使い、指様の言葉を伝える婆さね

 

 二本指は大いなる意志の使いであることがわかる。

 そして二本指はマリカやデミゴッドよりも上位の存在である。

 ラニによれば、デミゴッドのうちの数人はそれぞれの二本指に選ばれる。

 

ラニ

デミゴッドの中で、ミケラとマレニア、そして私だけが

それぞれの二本指に見出され、女王マリカを継ぐ、次代の神の候補となったのだ

 

(見出され、のところで was chosen と言われている。エルデンリングにおける英語と日本語の妥当性に関してはこちらを参照

 

 大いなる意志、二本指、デミゴッドの順に序列があると言える。

 

大いなる意志の意図

 大いなる意志は何を望んでいるのだろうか。

 大いなる意志と二本指は、エルデンリングが砕けて粉砕戦争が起きた後、デミゴッド達を見捨てている。

 

エンヤ

彼らは皆、大ルーンの力に歪み、争い…、だが誰も、エルデの王にはなれなんだ

だからこそ、お主たち褪せ人に、祝福がもたらされたのさ

…ほら、指様も仰っている

”大いなる意志は、デミゴッドたちを、とうの昔に見捨てている”

”褪せ人よ、躊躇は要らぬ。存分にヤツラを殺し、奪うがよい”

 

 大いなる意志はデミゴッドにエルデの王となることを期待し、そして失望して見捨てた。

 対して、世界と生命を見捨ててはいない。

 

エンヤ

”だが、大いなる意志は、世界と生命を見捨てない”

 

 プレイヤーが女王マリカの伴侶としてエルデの王になり、黄金の律を修復することを望んでいる。

 

エンヤ

”そしてエルデの王となり、黄金の律を修復するのだ”

 

大いなる意志は何者か

 円卓の二本指は、終盤になるとピンと直立して止まってしまう。

 

エンヤ

…指様が、止まってしまわれた

起こるべきでないことが起き、迷われ、大いなる意志と交信しているのじゃ 

 

 上に二本の指を伸ばした交信というと、宇宙を連想させられる。


 大いなる意志には、指を介して言葉を伝える他にも、狭間の地に影響を及ぼす方法がある。

 、すなわち隕石である。

 

エルデの流星

かつて、大いなる意志は

黄金の流星と共に、一匹の獣を狭間に送り

それが、エルデンリングになったという

 

 この獣とは恐らくエルデの獣のことである。エルデの獣はエルデの流星を放つことができる。

 これらのことから、大いなる意志は宇宙の存在であると思われる。

 

隕石

 隕石といえば、火山館とアルター高原に大きなクレーターがある。そこには、降る星の成獣と降る星の獣がいた。

 

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火山館のクレーター

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アルター高原のクレーター

 

 クレーターの中心にはきらめく隕石が存在し、その周囲にも同じきらめきが見える

 

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隕石を中心にきらめきが広がっている

 

 これは、各地の坑道のボス部屋に見られるきらめきと同じである。

 

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ボス部屋の地面

 

 ボスと戦う部屋の地面がきらめいているのは、恐らくそれが隕石だからである。これが明らかになったことで、興味深い事実が見えてくる。

 

 大いなる意志の使いである二本指は円卓以外の場所にも存在していた。

 マヌス・セリスの大教会の地下と、各地の神授塔である。前者では切り刻まれ、後者では硬化している。

 

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孤絶した神授塔最上層

 

 神授塔には、いたるところにきらめく物体が埋め込まれている。

 

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神授塔下層

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神授塔上層

 

 そう、これは隕石である。

 神授塔には二本指が存在し、隕石もあしらわれている。大いなる意志が宇宙に由来することを暗示しているようである。

 

永遠の都の滅び

 隕石とはの落下である。

 イエロ・アニスの坑道のボス部屋には、巨大な隕石が存在する。実際に訪れないとわかりにくいが、きらめく部分だけが隕石かと思いきや、よく見るとそれは巨大な岩の一部である。

 

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巨大な隕石

 

 そして、イエロ・アニスの坑道のボスは暗黒の星々アステールであった。

 

 アステールは、大いなる意志の使いとして永遠の都を滅ぼしたことがある。

 

ノクス剣士の冠(一部抜粋)

大古、大いなる意志の怒りにふれ

地下深くに滅ぼされた、ノクスの民は

偽りの夜空を戴き、永遠に待っている

王を。星の世紀、夜の王を

 

暗黒の落とし子

黄金樹に刻まれた

暗黒の落とし子、アステールの追憶

 

遥か彼方、光の無い暗黒で産まれた星の異形

それはかつて、永遠の都を滅ぼし

彼らから空を奪った、悪意ある流星である

 

 やはり、大いなる意志は隕石を使役するようである。

 

 ちなみに、永遠の都を滅ぼした方のアステールは隕石として飛来したわけではない

 

永遠の暗黒

暗黒を生じ、魔術や祈祷を引き寄せる

足を止めずに使用できる

 

それは、永遠の都の失われた魔術であり

その滅びをもたらした、絶望であったという

 

 アステールの異名は暗黒の落とし子である。この魔術のテキストとあわせて考えれば、永遠の暗黒を介して遥か彼方から瞬間移動をしてきたようである。

 実際、アステールは戦闘中に空間を歪めて瞬間移動を行う。アステールは重力魔法を用いるが、重力は空間を歪める

 

 ラニのイベントでアステールと戦う場所では、イエロ・アニスの坑道とは違い、地面にきらめきがない。

 

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大回廊の先、アステールのいた場所

 

 瞬間移動によってこの場所に降り立ったのだろう。

 星とアステールについての関連記事です。

 

ashlas.hatenablog.com

 

 もしかしたら、イエロ・アニスの坑道のアステールも、大いなる意志が何かを滅ぼそうとして降ってきたのかもしれない。

 

神授橋

 神授塔と同様の建築様式である神授橋が王都ローデイルにある。

 マレニアの大ルーンを開放するために訪れる必要がある。それゆえ見落としやすいが、神授橋は壊れている。

 

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壊れた神授橋

 王都の城壁を超えて、どこかへ繋がっていたようである。元はどこに繋がっていたのだろうか。

 なお、神授橋は神授塔よりも高い位置にある。

 

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左手に、西アルターの神授塔がうっすら見える

 

 地図を見ると、橋の真下に小黄金樹教会がある。小黄金樹教会の付近にがれきは一切落ちていないため、少なくともエルデンリングが砕かれて種が飛散する前に橋が倒壊したようである。(エルデンリングが砕けた後に黄金樹の種が飛散したため)

 

 大いなる意志の使いである二本指がいた塔が神授塔と呼ばれるのなら、神授橋も大いなる意志にかかわるものである。橋は何と繋がっていたのだろうか。

 

 

狭間の地の巨大クレーター?

 中国の宮崎監督のインタビュー記事に、狭間の地の初期コンセプトアートが掲載されている。

 巨大なクレーターのようなものが見える。もし、見間違いでないなら、この隕石は一体何を意味するのだろうか。

 

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狭間の地 初期のコンセプトアート

引用元:

譯介丨EDGE雜誌對《艾爾登法環》的採訪專題 - 遊戲,宮崎英高,戈弗雷,艾爾登法環,魔戒,玩家 - 游戏 - 头条页

 

 仮にクレーターだとすれば、黄金樹がクレーターのくぼみから生えていることからして、このクレーターは黄金樹が根付く前に飛来したものだろう。あるいは、この隕石は黄金樹の種と共に降ってきたのだろうか。(黄金樹がクレーターの中心から生えてはいないため、この説はやや怪しいと私は見ている)

 

 

 以下、関連する考察です。

 

ashlas.hatenablog.com

 

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